この痛みは混合型頭痛かも|もしもの時の対応を考える

女性

頭痛がなかなか治らない時

頭痛

緊張型頭痛と偏頭痛がいっしょになったものを、混合型頭痛と呼びます。緊張型頭痛は肩こりとともに現れることが多く、吐き気はあまり感じません。偏頭痛は頭の片側がずきずきと痛み、気分が悪くなり吐き気を催すことがあります。緊張型頭痛は姿勢が悪かったり、運動不足だったりすると起こりやすくなります。したがって、姿勢をよくし、ウォーキングやストレッチをするなどして普段から気をつければ予防することができます。痛みが強いときは、アスピリンやイブプロフェン、アセトアミノフェンなどが含まれた鎮痛剤で治すことができます。これらは一般に市販薬にも含まれています。ただし頻繁に使うのはよくないので、月に何度も頭痛に見舞われるときは医師による治療が必要です。病院では、緊張した筋肉を柔らかくほぐす薬も処方されます。偏頭痛に対しては、起こったときに服用する頓服薬と、痛くなること自体を予防する予防薬とが併用されます。このようにそれぞれに治療法があるため、混合型頭痛の場合はまず対処しやすい緊張型頭痛に対し、日常生活の注意点などのアドバイスを含めた治療が行われます。医師から適切に診断してもらうために患者側として大切なことは、「私は偏頭痛持ちで」などと自分で安易に決めつけず、症状を正確に詳しく伝えるということです。

混合型頭痛を構成している緊張型頭痛と偏頭痛は、ともにストレスを一因として起こるといわれています。不眠や女性の月経前症候群などに関わる神経伝達物質に「セロトニン」というものがあります。このセロトニンは、血管の拡張と収縮にも関係しています。そのためストレスによってセロトニンが不足すると、血行が悪くなって緊張型頭痛が起こったり、あるいは血管近くの神経に影響を及ぼして偏頭痛になったりするのです。このようにストレスは混合型頭痛と深く関わっていますので、頭痛の原因となるストレスを抱えていて毎日がつらいというような場合には、精神科や心療内科を受診することで症状が快方に向かうことがあります。ストレスがひどければ、頭痛薬をいくら投与しても、対症療法にしかならないためです。頭痛が長引くことによってストレスはさらに大きくなってしまうので、できるだけ早期に手当てすることが大切です。頭痛を主訴とする患者の中には、不安障害や適応障害などの精神疾患を持つ人が少なからずいるという学会での報告もあります。頭痛の治療を続けても改善しないという場合は、心の専門医に相談してみましょう。